こんにちは。
今回は、中国語の声母と韻母のお話です。
中国語の音節構造
音節とは?
言語の発音には、音節という考え方があります。
音節とは、母音を中心とした音のまとまりのことを指します。
例えば、英語の"strong"は、一つの音節から成り立っています。
「strong = CCCVC」というまとまった一つの音ということですね。
ちなみに、日本語の場合は、音節よりも「モーラ」という考え方の言語です。
モーラというのは、一定の長さをもった音のことです。
例えば、「買った」という言葉は、音節で表せば、「kat-ta」と2音節になりますが、日本語では、「か・っ・た」と分けられ、3モーラとなります。
声母と韻母
中国語で音節の構造を表す場合、声母と韻母という言葉が使われます。
簡単に言えば、
・声母というのは、音節の最初にある子音
・韻母というのは、声母の後に続く母音
です。
例として、下の図をご覧ください。
中国語の全ての音をこの音節構造で示すことができます。
特徴としては、
- 声母は、音節の最初に付く子音
- 声母に複数の子音がつく事はない(子音クラスタがない)
- 母音だけの音節(例:爱 ai / 羊 yang)は、声母が無い音節(零声母)として扱われる
- 韻母の韻頭・韻腹・韻尾の3つに分けられる
- 韻頭(介音)は、零声母の場合、"y"や"w"で表される(例:羊 yang / 翁 weng)
- 韻腹(主母音)は、その音節で最も口を開ける音
- 拼音を書く際、声調記号は、韻腹(主母音)の上につけられる
- 中国語の音節では、音節末の子音(n/ng)は、韻母の一部とされる
声母と韻母を覚えて中国語の発音を練習しよう
中国語の音節は、全て上の音節構造で表すことができます。
そのため、声母と韻母を覚えることは、中国語の発音をマスターする上で、非常に重要です。
中国語の発音を覚える際は、カタカナではなく、音節ベースで覚えるように練習してみてください。