ちゃいぺるブログ

中国語とタミル語を中心に、外国語学習の情報を発信します

タイ語と中国語の数字の関係

f:id:tutty527:20210705170013p:plain


こんにちは。

今回は、タイ語と中国語の数詞についてのお話です。

 

 

タイ語の数詞

タイ語の数詞も中国語の影響を受けています。

タイ語は日本語やベトナム語とは違い、中国語由来の数詞が固有語と混在しています

タイ語の数詞は、「1〜10」の数字の内、「1」以外の「2〜10」までのすべての数字が中国語の借用語となっています。

2は中国語の「双」からの借用ですね。

それ以外の数字は、「三、四、五、六、七、八、九、十」からの借用です。 

数字 タイ数字 タイ文字
หนึ่ง(nɯ̀ŋ)
สอง(sɔ̌ɔŋ)
สาม(sǎam)
สี่(sìi)
ห้า(hâa)
หก(hòk)
เจ็ด(cèt)
แปด(pɛ̀ɛt)
เก้า(kâao)
10 ๑๐ สิบ(sìp)

 

タイ語の中国語数詞借用について

wiktionaryを見るところ、タイ祖語が中国語から数詞を借用していたことが分かります。

古代から中国語の数詞を借用していた為、固有語が失われたのかな、と考えています。

ちなみに、同じタイ諸語の仲間である、タイ・ルー語(傣族)、チワン語(壮族)も同様に、「1」以外の「2〜10」の数字が中国語からの借用語を使っています。

なので、これらの言語の共通祖語が中国語を借用しているのではないかな、と思います。