ちゃいぺるブログ

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中国の家庭料理「トマトと卵炒め」と南北問題

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こんにちは。

今回は、中国料理「トマトと卵炒め」についての記事です。

 

 

中国料理「トマトと卵炒め」

中華料理は、日本人にとって非常に馴染み深いものだと思います。

中国に特に親しみを感じていない方でも、中華料理は家庭の食卓でも出てくるものですよね。今では、外国の料理というよりも、家庭に深く根付いているものになっています。

そんな日本人が中国に行くとどうなるでしょうか。留学、仕事、旅行、なんでもいいですが、現地の食文化は、避けられるものではないでしょう。

もちろん、食が合う人、合わない人、個人差があります。中には、油や水にあたって入院…なんて方もいらっしゃいます。

ちなみに、私は中国では何を食べても美味しいと感じるタイプです。特に食あたりになったこともありません。

そんな中で、私の経験上、日本人が総じて好きな料理があります。

それが「トマトと卵炒め」です。

脂っこいものや、辛い味付けのものも多い中、日本人に比較的受け入れられていたのがこの料理です。日本でもたまに中華料理屋(中国人オーナーのお店)で見かけます。

中国では、基本的に誰でも作れると言われている代表的な家庭料理です。

実は、呼び方に地域差がある

家庭料理の代表でもある「トマトと卵炒め」ですが、実は地域によって呼び方の差があります。

問題となるのは、トマトの言い方です。

中国語では、“西红柿”と“番茄”の二つの言い方があります。

本来は、“番茄”が正式名称で、“西红柿”がいわゆる俗語のようです。

地域差としては、北方では、“西红柿”が主に使われ、南方では、"番茄"が主に使われます。

そのため、「トマトと卵炒め」の言い方にも差が出てきます。

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地域差としては、だいたい上の図のようになります。

北方では、“西红柿炒鸡蛋”が使われ、南方では、“番茄炒蛋”が使われます。

個人的な経験では、最初天津で“西红柿炒鸡蛋”を知り、その後南方の桂林で注文したら、「“番茄炒蛋”のことか?」と言われてしまいました。

その後、“番茄炒蛋”が定着して、再度天津に行くことになり、天津で"番茄炒蛋"を注文したところ、全く通じませんでした。

このように、地域により、全く呼び方が変わってしまいます。

中国では北方と南方で呼び方が違うものが多々あります。

中国に行かれる際は、ぜひどちらで呼ぶのか調べてみてください。