こんにちは。
今回は、東京オリンピック開催記念ということで、開会式の入場で使用された五十音順についてご紹介します。実は日本独自のものではなく、同様の順序を採用している言語はたくさんあります。
日本語の五十音
今回、東京オリンピックの開会式で、各国の入場に使われたのが日本語の五十音順です。
五十音は、
母音は「あ・い・う・え・お」の順序
子音は「あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ・ん」の順序
の順序で構成されています。
従来のオリンピックの入場の順序がアルファベット順だったので、五十音順だったことに嬉しく思う方も多かったようです。
中には、五十音を使用することで、愛国心が刺激され、誇りを感じるような方もいたようです。
ただ、五十音順は日本語独自のものではありません。
日本語の五十音順は、実はインドのサンスクリットにあります。
ご存知の通り、仏教の起源はインドにあります。中国や日本では仏教の伝来とともに経典言語であるサンスクリットが梵字として伝わります。
日本の五十音順は、サンスクリットの流れを汲んで順序が決められています。
五十音と同じ順序の言語はたくさんある?
実は、五十音と同じ順序の文字は、世界にたくさんあります。
五十音はサンスクリットの影響を受けているわけですが、サンスクリットの影響を受けた言語は南アジア、東南アジアに多いです。
五十音と同じ順序の言語を上の図にまとめてみました。
ご覧の通り、やはり東南アジア近辺に多いです。
東南アジアの言語は、言語自体にサンスクリットの語彙がたくさん入っていたりします。文字もサンスクリット系の文字の影響を受けた文字を使用していますので、文字の順序もサンスクリットに倣っています。
インドネシアにもサンスクリットの影響は届いています。ジャワ文字やバリ文字もサンスクリットの影響を受けていますが、文字の順序はサンスクリットとは違っているようです。(もしかしたら参考にした資料が違ったのかもしれません)
まとめ
今回、オリンピックを機会に、世界の言語のまとめもやってみました。
日本語の特徴だと思っていたものが、実は世界でも多く使われていることが知れる機会になりました。
今後も、いろんなことを比較していきます!