ちゃいぺるブログ

中国語とタミル語を中心に、外国語学習の情報を発信します

「ピャオリャン」と「ピシャオリャン」ー中国語の有気音

こんにちは。

今回は、外国語の発音についての記事です。

最近中国語の発音に関して、少し思うところがあるので、この記事を通してまとめていきたいと思います。

 

「ピャオリャン」と「ピシャオリャン」

中国語を学習されている方ならお分かりだと思いますが、「きれい」、「美しい」を表す中国語に「漂亮」があります。

「漂亮」はピンインで書けば、piao4 liang と書きます。

この単語は、割と学習を始めたばかりの段階で習う単語でもありますが、人によって発音にかなり差があると感じます。

 

差が出るのは、「p」の音。

ご存知の通り、中国語の「p」の音は有気音で、息を強く出しながら発音します。

日本語でも語頭の「パ」などは有気音ですが、中国語は息をさらに多く勢いよく出します。

そして、この息を吐く量が、人によって違うのです。

一番顕著だったのが、学部の時留学していた大学の先生。

息が激しすぎて、「ピャオリャン」が「ピシャオリャン」になってしまっていました。

留学生向けの中国語の授業だったので、先生も有気音を強調して発音していたのかもしれません。

まだ中国語のレベルもそれほど高くないクラスメートにとっては、よほど衝撃的な発音だったのでしょう。その後、クラス内ではその先生のあだ名が「ピシャオリャン」になってしまいました。

 

しかし、最近改めて感じたことですが、筆者の感覚では、そのクラスの学生は、他のクラスの学生よりも有気音が上手く発音できていたように感じます。

特に、「p」の発音においては、吐き出す息の量がほとんど完璧でした。

これも、「ピシャオリャン先生」の指導の賜物だと感じられるようになりました。

 

このことから感じたのが、まだ学習言語の発音に慣れていない学習者にとっては、多少なりとも大袈裟に発音を覚えさせるのがいいのではないか、ということ。

多少大袈裟でも、発音の重点を押さえていさえすれば後からいくらでも修正が効きます。

とにかく、母語の発音と切り離して覚えてもらうのが大事なのだな、ということに気づいた出来事でした。