ちゃいぺるブログ

中国語とタミル語を中心に、外国語学習の情報を発信します

『ブルーピリオド』は努力と才能と苦悩の物語

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こんにちは。

今回は、漫画『ブルーピリオド』についての記事です。

 

『ブルーピリオド』あらすじ

成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す!

 

 

『ブルーピリオド』は努力と才能と苦悩の物語

最近Netflixでアニメが配信された『ブルーピリオド』ですが、筆者は原作の漫画が大好きです。

主人公は、特に美術の才能に恵まれているわけでもないですが、とにかく努力家です。

とにかくたくさんデッサンを描き、水彩画を描き、油画を描き… その努力に裏付けされた力はグングンと上達していきます。

加えて、努力する主人公の苦悩なども濃く描かれています。

大受験中、ひたすら努力と苦悩を繰り返している感じです。

 

また、この作品では「努力」と「才能」というテーマが度々登場します。

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その中でも主人公の考えや性格を一番よく表しているのがこの1ページではないでしょうか。

この作品の主人公は、自己肯定感が低いのが特徴です。

自己肯定感が低いため、焦りから努力をする。

そんな主人公から見ると、周りの人間は「才能」のある人たちに思えてきて、いくら努力をして力をつけても、「才能」を目の当たりにすると、とてつもない無力感に襲われるし、羨ましいとも思う。

こういった心理描写がすごくリアルです。

 

『ブルーピリオド』の好きなシーン

ここで、筆者が好きな『ブルーピリオド』の好きなシーンを挙げておきます。

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筆者は外国語学習を日課と趣味と生き甲斐にしていますが、度々こういった思いをすることがあります。

 

「中国に3年もいたのなら、ペラペラ話せるのも当然だね。」

「それだけ外国語が話せるのは、才能があるからだね。」

 

最近はもう慣れましたが、言われ始めた当初はこういった言葉を聞くたびになんとも言えない気持ちになっていました。

怒りや悲しみに似たような気持ちです。

加えて、こういった言葉を言う人は、決まって「中国に行ったこともなく、語学に打ち込んだこともない」人間です。

特に、外国語は日頃の積み重ねが結果に表れるものです。裏で当人がどれだけ努力をしているか、辛い思いをしているかが語学力に表れます。

筆者は、「努力ができるのは才能」という考え方には否定的ですが、このシーンを思い出すたびに「頑張ろう」と思えます。