こんにちは。
今回は、外国語学習者が初級からレベルアップするために必要なことのうち、文法についてご紹介します。
初級から中級にレベルアップするために
外国語学習者が初級から中級、上級を目指すために必要なことは多々あります。
今回は主に中国語の語彙、文法、発音の観点から文法についてご紹介します。
まずは初級の文法をマスターしよう
初級の学習者がレベルアップを目指すときに、一番初めにおすすめしたいのが、「初級の文法をマスターすること」です。
レベルアップしたいと思われているところ恐縮ではありますが、初級で使う文法というのは、もちろん会話でも頻繁に使われますし、何より中級以上の文法の核にもなります。
まずは、初級で使う文法をマスターして基礎を固めることで、中級の文法を勉強するときにもきっと力を発揮してくれることでしょう。
中級の文法は、アウトプットを意識しよう
語彙でも同様ですが、中級になると、途端にインプットの量が倍増します。
感覚としては、これまで閉ざされた語彙や文法の世界で学んでいたものが、いきなり壁がなくなり大量の語彙や文法の世界に迷い込んだような感じです。
さらに言語によっては、中級以上の学習者に向けた教材が少なかったりして、どのように勉強していいか分からなくなるのが、中級者以上の学習者がぶつかる壁でもあります。
中国語について言えば、そんな初級〜中級以上の学習者に向けてお勧めしたいのが、こちらの本です。
こちらは一通り初級の文法を抑えた学習者ならば、必読といっても過言ではない文法書です。
著者は、以前の記事で訃報の記事を書いた荒川清秀先生です。
この本は、一般的な文法書とは少し異なり、読みやすいのが特徴です。
文法の確認用としても使えますし、読み物としても面白く読むことができます。
中級の文法となると、日本語の感覚では理解できないような表現も入ってきます。そんな時、「なんでこの文はこういう言い方をするんだろう?」と疑問に思います。
基本の文法書を読んでも、こうした疑問は解決できないまま放置されたりします。
それが一番実感できるのは、アウトプットをするときではないでしょうか。
特に中国語は、漢字で表記されることもあって、日本人は「単語や文法を覚えていなくてもなんとなく意味がわかってしまう」ことが多々あります。
でもそれは、中国語ではなく、日本語を元に文を推察しているだけに過ぎません。
実際にアウトプットをしてみると、使い方を間違えたりルールが分からなかったりします。
この本は、学習者のこうした疑問を一挙に解決してくれます。
まとめ
文法は、語彙とは違い、学習する範囲がある程度決まっています。
そして、中級で文法はほぼ網羅できるといっても過言ではありません。
教材に困ることが多い中級学習者でも、語学の基本は変わりません。
触れられる世界が広がり、大量にインプットをして、アウトプットを意識してみる。
それだけで、外国語が上達することが間違いないものになります。