こんにちは。
今回の記事は、前回に引き続いて中国の名前シリーズということで、中国での名前の字数の変化についてご紹介します。
中国人の名前の字数
中国人の名前と聞いて、何文字をイメージするでしょうか。
おそらく、大抵の人が2文字、3文字をイメージするのではないでしょうか。
実際、中国人で2文字、3文字の名前の人はとても多いです。
というか、ほとんどの人が2文字、3文字の名前です。
こちらのサイトによれば、2文字は14%、3文字は84.3%と、なんと98.3%が2文字と3文字の名前で占められます。
オリンピックから見る中国の名前の特徴
今回、オリンピックの選手一覧を見ていて、やはり3文字の名前が多いなと感じました。二文字の名前も非常に多いです。
少数民族の方を除けば、ほとんどが2文字、3文字の名前でした。
中国での4文字の名前
上で見てきたように、2文字と3文字の名前がほとんどを占める中、気になる名前がありました。
このお二方のお名前が4文字なのです。
最初は、少数民族なのかな、と思い、調べてみましたが、どうも漢族の様子。
オリンピックの選手一覧のページでは、「姓1文字+名前3文字」となっており、なんとも珍しい名前の構成だなと思っていました。
四文字の名前の秘密
そこで、もう少し調べてみました。
そうすると、名前の背景が少しわかってきました。
オリンピックの選手一覧のページでは、「姓1文字+名前3文字」となっていますが、どうも「姓2文字+名前2文字」のようです。
そしてこの「姓2文字」は、複姓ではありません。
複姓というのは、前回の記事でも書いた通り、2文字の姓ですが、昔からあるような「諸葛」、「欧陽」、「公孫」、「夏侯」などの姓を指します。
では、今回のような「王簡」、「肖嘉」は、何かというと、「父親の姓+母親の姓」の構成で付けられています。
中国での名字の付け方の変化
夫婦の姓
日本では、結婚した場合、多くは妻が夫の姓に変えますよね。夫が妻の姓に変える場合も近年では増えてきましたが、まだまだ少ないですし、そもそも別姓すら認められていません。
一方、中国では、夫婦別姓が普通です。
子供の姓
日本では、夫婦の姓が同姓になるため、自動的に子供も同じ姓になります。
一方、中国では、元来父親の姓をつけるのが普通のようです。
ただ、2000年代から男女平等の考えが一層広がったこともあり、「父親の姓+母親の姓」をつけることが増えたようです。
上に挙げたお二方も、年齢が19歳とお若いことが特徴です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、中国の名字の付け方について書いてみました。
「父親の姓+母親の姓」の名字が増えてきてはいますが、4文字の名前は中国では全体の0.7%に過ぎません。
少し前までは、4文字の名前=日本人の名前のようなイメージがあり、映画などでも取り上げられたりしていました。
また、中国の方からよく「日本人は、なぜ4文字の名前が多いのか」と質問されたりもします。
今でこそ、4文字の名前が珍しいものですが、今後、時代が進むにつれ、4文字の名前が増えるのでは?と密かに考えていたりします。
昔は中国では2文字の名前が多かったようですが、今では3文字が大半を占めるようになっています。
名前に時代背景などが反映されやすいところが、中国人の名前の興味深いところだと思います。