こんにちは。
今回は、外国語学習者が初級からレベルアップするために必要なことのうち、発音についてご紹介します。
初級から中級にレベルアップするために
外国語学習者が初級から中級、上級を目指すために必要なことは多々あります。
今回は主に中国語の語彙、文法、発音の観点から発音についてご紹介します。
発音は何よりも大事
本来、言語とは音声言語のことを指します。
そして、各言語にはそれぞれ発音の構造があります。
各言語の母語話者は、この構造の中から音を組み合わせて語や文を作っているわけです。
そのため、筆者は外国語を勉強する上で何よりも大事なのが、発音だと考えています。
語彙を勉強するにしても、文法を勉強するにしても、相手のいうことを聞き取るにしても、自分の意思を伝えるにしても、発音は欠かせないものだからです。
初級のうちに基礎を固めておくのが理想
理想論としては、学習を始めた最初に音声構造を理解して、音節ごとに正しい発音ができるようになることです。
しかし、言語によっては、音節数が膨大にあるので、なかなか現実的ではありません。
中国語(マンダリン)においては、音節数がそこまで多くないので、学習の初期のうちから音節ごとに発音を把握しておくことは非常に大事なことです。
中国語の音節表はネット上にも多く上がっています。
中級者からできる発音の練習法
学習者によっては、発音をそこまで徹底して勉強してこなかった、という方もいらっしゃると思います。
では、発音は初級でマスターしなかったらもう直せないのかというと、そうではありません。
中級者だからこそできる発音の練習方法があります。
以前の記事にも書きましたが、中級になると途端に語彙と文法のインプット量が激増します。
中級での発音の練習は、このインプット量を利用して行います。
中級で効果的な練習は「音読」
その練習は、ズバリ「音読」です。
みなさん、外国語の勉強で音読は行っていますか?
音読を行なったことがない方は、ぜひやってみてください。
音読をやってみると分かりますが、知っている単語ばかりなのに、文を読み上げるのにつまずいたり、切れ目が分からなかったりして思ったよりもうまく読めないことに気づきます。
それに伴って、発音も単語によってブレがあったり、正しい発音ができていないことにも気づきます。
音読には、発音を修正するのに大きな効果があります。
さらに「録音」して効果を高めよう
さらに、この効果をもっと大きくするために効果的なのが、「録音」です。
自分で音読した音声を録音してみてください。
自分の発音を客観的に聞くことは少ないと思うので、初めのうちは驚くかもしれません。
こんなに発音できていなかったのか、と思うことも多いでしょう。
しかし、発音を矯正するには、この気づきが大事です。
録音するのが億劫に思えるかもしれませんが、発音をよくするチャンスだと思って取り組んでみてください。
次第に発音が良くなっていくのが、実感できると思います。
全ては発音の基礎を固めてから
上に挙げた練習法は、中級から効果的だと思われる方法ですが、この練習が使えるのは、いうまでもなく発音の基礎がある方です。
発音の基礎が固まっていない方は、先に基礎を固めてしまいましょう。
中国語の発音について言えば、筆者はこの本を使っていました。
イラスト付きで分かりやすく発音の仕方が紹介されています。
発音の基礎を固めてしまったら、あとはインプットとアウトプットを繰り返すのみです。