ちゃいぺるブログ

中国語とタミル語を中心に、外国語学習の情報を発信します

偏見や差別が生まれる原因は、ステレオタイプにあり。留学はそれらを壊すことに有効

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こんにちは。

今回は、留学をテーマにご紹介していきたいと思います。

内容はズバリ、留学の醍醐味とステレオタイプについてです。

 

 

留学の醍醐味は、ステレオタイプを壊すこと

このブログの読者の方にも留学に行きたい人、もしくは留学の経験がある人がいるかと思いますが、どのような目的を持って留学に行きますか?

早速ですが、私が個人的に考える、留学の醍醐味は、「ステレオタイプを壊すこと」です。

 

ステレオタイプとは

ステレオタイプとは何かというと、社会心理学では「ある集団に属する人々に対して、特定の性格や資質をみんなが持っているように見えたり、信じたりする認知的な傾向」のことです。

短くいうと、「多くの人に浸透している思い込みや固定概念」のことを指します。

例えば、日本人に対してどのようなイメージを持つでしょうか。

こういったイメージはおそらく少なくない人が共通して持っているイメージではないでしょうか。

また、日本社会だと血液型に対してそれぞれイメージを持つことが多いと思います。

A型の人は几帳面、B型の人は自己中、O型の人は大雑把、などがそれに当たります。

これらは科学的な根拠がない、単なる思い込みや固定概念と言われることが多いです。

こういったイメージや固定概念がステレオタイプです。

 

偏見や差別とは

社会心理学では偏見や差別というのは、ステレオタイプから派生するものとして捉えられています。

偏見は、「そのステレオタイプに好感、憧憬、嫌悪、軽蔑といった感情を伴ったもの」、差別は、「ステレオタイプや偏見を根拠に接近・回避などの行動として現れたもの」として定義されています。

私たち人間は、事物を見るときに少なからずステレオタイプを通して見ていると言われています。

そして、私たち人間は、自尊心というものを備えています。自尊心を高めたいという欲求も持っています。

ステレオタイプを通して見た事物に対して、自尊心を高めたいという欲求から様々な感情を持つことで、偏見や差別が生まれるとされています。

 

留学でステレオタイプを壊そう

留学には様々な種類があります。

短期留学、語学留学、正規の学生として留学…等、目的も様々です。

専門的な知識のための留学等を除いて、語学力だけのための留学は正直効果は微妙です。

というか、人それぞれです。ものすごく語学力が伸びる人もいれば、あまり伸びずに帰国する人もいます。

語学力だけで見れば、留学しなくても、国内でも自分の努力と工夫次第で伸ばすことはできます。

一方、留学は実際に現地の文化や習慣に触れることができます。これは、国内の学習では経験できないことです。

留学前に持っていたイメージやステレオタイプが、留学を通して変化したり無くなったりします。

これが留学でステレオタイプを壊すということです。

また、留学では多くは留学生のクラスに配属されます。

留学生のクラスでも、またそれぞれの国に対してのイメージやステレオタイプが変化するチャンスが多く眠っています。

自分の中のステレオタイプを壊すことで、また新たな知識や感覚を身につけることができ、また新たなステレオタイプを壊すという作業を繰り返します。

これが留学の学習効果であり、醍醐味です。

 

まとめ

留学では、ステレオタイプを更新していく作業を繰り返していきます。

これが、自国以外の価値観を理解することにつながるのです。

世の中によくある偏見や差別は、ステレオタイプを通して行われるので、無意識に偏見や差別をしている可能性が高いです。

それらに気づけるチャンスを得られるのも貴重な学習機会です。

今は、コロナの状況なので難しいかもしれませんが、行ける状況になったらぜひ留学を通してグローバル感覚を身につけていきましょう。