ちゃいぺるブログ

中国語とタミル語を中心に、外国語学習の情報を発信します

カルチャーショックは語学留学の醍醐味!海外生活をより良くするために必要なこととは

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こんにちは。

今回は、海外で生活する上でつきものの、カルチャーショックについてご紹介します。

 

 

カルチャーショックとは

カルチャーショックという言葉、よく耳にしますよね。

カルチャーショックとは、生まれ育った環境・文化とかけ離れた新しい環境・文化に触れたときに、心理的にショックを受けたり戸惑うことを指します。

「文化的衝撃」とも言われます。

カルチャーショックは、国内外問わず起こるものです。

特に、このブログの読者に多い外国語の学習者は、日本以外の国の方との交流が多いと思われますので、カルチャーショックを受ける機会が多いと思います。

海外生活におけるカルチャーショック

中でも、留学や駐在などさまざまな理由で海外生活をしている方々は、特にカルチャーショックを受けていることでしょう。

海外で生活をすると、あらゆる事柄がカルチャーショックを受ける要因になってきます。

生活習慣、街の造り、言葉遣い、言語の壁、食事方法、考え方の違いなど…

こうして受けるカルチャーショックは、海外生活をする上でのストレスともなります。

カルチャーショックのプロセス

カルチャーショックは、以下のプロセスに分けることができます。

1.蜜月期

ネムーン期とも言われます。

触れるものすべてが真新しく思える時期です。

海外生活を初めて数週間程度と言われています。

これまでの常識とは違うものと出会う度に感動し、新しい環境がより良く思える時期です。

海外旅行や短期留学は、この時期に終わるものが多いです。

2.ショック期

海外生活を始めて1ヶ月〜3ヶ月くらいの期間に起こりやすいです。

これまで良いものに見えていた新しい環境に欠点が見えてきて、「自分の国の方が良かった」と感じやすくなります。海外での生活が安定してくるにつれて、元々描いていた新しい環境と現実のギャップが見え始め、徐々に拒否反応を起こし始める段階です。

ホームシックになる人が増えるのもこの頃からと言われています。

3.回復期

海外での生活にも慣れてきて、これまで拒否反応を見せていた新しい環境を受け入れられるようになってきます。

言語や習慣にも慣れてきて、新しい環境でも段々と適応できることが増えてきます。

 

また、この頃は2のショック期と3の適応期を行き来しながら次の段階に移っていく人も多いです。

4.適応期

これまでとは違う文化を自分のものとして捉えることが出来るようになる期間です。

新しい環境での考え方や生活習慣の違いを受け止め、新しい環境のなかでも生活を楽しめるようになります。

 

海外生活をより良いものにするために

カルチャーショックは、海外生活や外国語学習につきものです。

その中で、カルチャーショックを乗り越えて海外生活をより良くするための方法をご紹介します。

1.カルチャーショックは誰もが受けると認識しておく

大切なことは、カルチャーショックは誰もが受けるものだと認識しておくことです。

誰もがそれぞれの常識や文化を持っています。その上で、違う国で生活することは、ほぼ全てのことが日本や自国と全く違うと感じることでしょう。

海外生活を送ると、ほぼ全ての人が多かれ少なかれカルチャーショックを受けることでしょう。

事前にカルチャーショックは誰もが受けるもので、自然なことだと受け止めることはとても大事なことです。

2.セルフコンパッションを高める

セルフコンパッションについては、以前にも記事にしました。

tutty527.hatenablog.com

 外国語学習にもセルフコンパッションは使えるのでは?というテーマでしたが、これは海外生活にも適用できると思っています。

海外生活をしている人の多くは、事前に外国語を学習してから海外に移っているかと思いますが、海外に行くと、それまで勉強していたものが通用しなかったり、聞き取れなかったりで、「自分が劣っている」と感じやすくなります。

このように、これまで培っていたものが通用しなかったり否定されたりしていると感じると、自尊心が弱まり、学習のモチベーションや海外生活への不安が強くなってしまいます。

これを解決するために、セルフコンパッションを高めることは、非常に大切なことです。

セルフコンパッションについては、以前の記事をご覧ください。

海外生活では、ストレスの原因は外部環境の影響が非常に大きいです。

こうした外部環境に振り回されることなく、自己肯定感を保てるようにすることが大事です。

3.カルチャーショックは、自分の成長に必要なものだと認識する

これまでにお話しした通り、カルチャーショックは誰もが受けるものです。

同時に、カルチャーショックは自分の成長に必要なものということもできます。

カルチャーショックは、これまでの常識や文化の壁をぶち壊して、新しい環境や文化と融合する、いわば一種の学習プロセスです。

この体験は、自国内で言語学習をしているだけでは、決して身につけることのできない感覚です。

なので、カルチャーショックを受けたときには、「自分は貴重な経験をしている」、「自分は今新たな感覚を身につけようとしている」と自分に言い聞かせることが大事です。

このカルチャーショックを乗り越えた先には、海外生活だけでしか身につけられないグローバル感覚が身につきます。

こうした経験ができることが、語学留学の醍醐味なのです。