ちゃいぺるブログ

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【日本人に親しみやすい?】広西チワン族自治区の方言の特徴について【twitter投稿より】

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こんにちは。

今回は、広西チワン族自治区の方言と発音について記事を書きたいとおもいます。

 

twitterの投稿

twitterで、こんな投稿が流れてきました。

 

この投稿を見て、面白いなと思ったので、ご紹介します。

この投稿の内容は、以前にも記事にしたことのある、「螺狮粉」です。

tutty527.hatenablog.com

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「螺蛳粉」、正しい発音は luo2 si1 fen3 です。

つまり、このtwitterの投稿でいえば、南方人の発音が正しいと言えます。

北方人は、螺蛳をluo2 shi1と発音しがち、ということですね。

問題は、下の広西人の発音です。

全ての音節に広西の特徴が詰まっていると言っても過言ではないでしょう。

広西チワン族自治区は、地図を見れば一目瞭然ですが、湖南省広東省に挟まれています。

言語面で見ても、湖南方言と広東方言の特徴が混ざったような言語になっています。

湖南方言の特徴は、

lとnが弁別されない

fとhが弁別されない

ということです。

twitterのツイートされた方の文章では、「nuo吸hun」となっていますが、

螺 luo2 が nuo2 に

粉 fen3 が hun3 に

なっていることからも、その特徴が垣間見れます。

また、最も特徴的なのは蛳 si1 が xi1 になっていることでしょう。

 

以前、桂林に留学している際に、近くにある観光地、陽朔の人は shi を xi と発音することに驚いた経験があります。

今回のツイートで驚いたのは、si が xi になっていることです。

桂林でも陽朔でもあまり聞かなかった覚えがあるため、もしかしたら別の地域の音なのかもしれません。

 

広西チワン族自治区の方言について、取り上げてみましたが、いかがでしたでしょうか。

広西チワン族自治区の方言は、fとhを混同したり、shiとxiを混同したりする特徴がありますが、日本人にとってみれば親しみを感じるかもしれません。

留学時にshiをxiで発音して良いと知った時には、嬉しくて踊った記憶があります。

普通話の勉強も大切ですが、たまには中国の方言にも興味を向けてみてください。

 

追記:

後から広西チワン族自治区出身の友人に聞いたところ、螺蛳 luo2 si1をluo2 xi1と発音するのは、チワン語の影響だそうです。

奥が深い…