こんにちは。
今回は、中国料理の「米粉」についてご紹介します。
「米粉」って?
みなさん、「米粉」←この漢字どのように読むでしょうか。
「こめこ」と読む方が多いのではないでしょうか。
もちろん間違いではありません。
では、「米粉」を中国語で読むとどうでしょうか。
「米粉」(mi3 fen3)と読みますが、実は意味は「こめこ」ではありません。
中国語の「米粉」
ちなみに、「ビーフン」は「米粉」を福建の閩南語の発音をカタカナにしたものです。
「ビーフン」と聞いて、どんなものを思い浮かべるでしょうか。
おそらく、極細の茶色い麺を思い浮かべるのではないでしょうか。
福建や台湾でも同様に極細の麺を食べるそうです。
「麺」と「粉」
そもそも「ビーフン」とはどのようなものなのでしょうか。
「米粉」(ビーフン)とは、実は米でできた麺状の食べ物、ライスヌードルを指す言葉なのです。
ヌードルといえば、「麺」は使わないのかという疑問が出てきます。
実は、中国語では、「麺」と「粉」は明確に区別されています。
中国語の「麺」
中国語では、「麺」は小麦粉で作られたもの全般を指します。麺状のものに限りません。いわゆる、「粉物」のことを指します。
「拉面」はラーメンで、小麦粉ですし、
「面包」はパンで、小麦粉です。
中国語の「粉」
一方、「粉」は米で作られたライスヌードルのことを指します。また、小麦粉以外で作られた麺状の食べ物のことも指します。
「米粉」は、ライスヌードルですし、
「粉丝」は、春雨のことです。
中国の「ビーフン」
中国では、「ビーフン」はさまざまな形で食べられます。
福建省や台湾では、日本と同じような極細の麺が使われます。
私の留学していた広西チワン族自治区ではいろんな種類の「米粉」があります。
桂林米粉
観光地として有名な桂林には、桂林米粉という名物料理があります。
上の写真の通り、麺の太さは結構太いです。うどんよりも細いですが、食感は似ています。ツルツルしていて、弾力があるのが特徴です。
ビーフンの上に、肉や葱、豆、落花生を加えて、タレをかけると完成です。
留学当時(2011年)は、50gで2.5元くらいで食べられたと思います。
湯粉
続いてご紹介するのは、同じく桂林でよく食べていた、湯粉です。
タンメンのライスヌードル版というべきでしょうか。
ビーフンをスープの中に入れて、野菜や卵などのおかずを乗せて食べます。
桂林米粉よりもこちらを多く食べていた記憶があります。冬に食べると体が温まっていい感じです。
ちなみに、この時は、きしめんのような平たい形のビーフンを注文して食べていました。
ビーフンは、中国の南の地域で食べられます。
一口に中国料理と言っても、様々な料理や食べ方があることがわかります。
皆さんも、本場のビーフンを食べてみてはいかがでしょうか。