ちゃいぺるブログ

中国語とタミル語を中心に、外国語学習の情報を発信します

日本語と中国語の数字の関係

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こんにちは。

今回は、中国語の数詞についてのお話です。

 

 

中国語の数詞

中国語の数詞って、日本人には親しみやすいですよね。

漢数字や、数え方まで日本語とほぼ同じです。

中国語を勉強していても、特に難しく感じないかと思います。

 

日本語の数詞

一方、日本語の数詞は、用法が2種類ありますね。

「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ…」と数える方法と、

「イチ、ニ、サン、シ、ゴ、ロク、シチ、ハチ、キュウ(ク)、ジュウ」と数える方法です。

これは、和語と漢語による併用です。

「ひとつ、ふたつ」と数えるのは、日本語に元々ある固有語(和語)で、

「イチ、ニ」と数えるのが、中国語から借用した漢語ですね。

現在では、特に10以下の数を数える時以外は、漢語を主に使うようになっています。

 

日本語と中国語の方言に見る昔の発音

日本語の数詞は中国から伝わりましたが、現在の中国語(普通話)とは若干発音に差があるように感じませんか?

  • 日本語:「イチ、ニ、サン、シ、ゴ、ロク、シチ、ハチ、キュウ(ク)、ジュウ」
  • 普通話:「yi1 / er4 / san1 / si4 / wu3 / liu4 / qi1 / ba1 / jiu3 / shi2」

似てるような、似てないような…という感じですよね。

ここで、中国語の方言も見てみましょう。

 

中国語各方言の数詞

  • 広東語:「yat1 / yi6 / saam1 / sei3 / ng5 / luk9 / chat7 / baat8 / gau2 / sap9」
  • 上海語:「ih4 / r3 (nyi3) / sae1 / sy3 / u2 (ng2) / loh4 / tshih4 / pah4 / cieu2 / zeh4」
  • 客家語:「yit / ngi / sam / si / ng / liuk / chhit / pat / kiu / sup」

どうでしょうか。

特に上海語客家語は、日本語の発音に近いですね。

このように中国語の方言は、昔の音を残しているものが多いです。

 

中国語の方言を学ぶということ

中国語を勉強されている方なら、中国語の方言差が大きい、ということはなんとなく理解されているかと思います。

普通話を勉強されている方は、方言まで勉強することに抵抗を感じるかもしれません。

普通話ができれば、中国では基本的には困ることはないと思います。基本的にどこに行ってもある程度は通じます。

日本人は方言学習に有利

しかし、日本人学習者にとっては、日本語ができるということが一種のアドバンテージともなります。

日本語も中国語の昔の音を残している言語です。

単語によっては、普通話よりも方言の方が発音が近いことがよくあります。

中国語の方言を学ぶことは、その土地の歴史や中国語、日本語に対する深い理解につながります。

何より、方言ができると、その土地の人と交流しやすくなります。

中国語を頑張っている方は、方言にも興味を向けてみてはいかがでしょうか。

きっと、中国語がより面白く感じるようになると思いますよ。