こんにちは。
今回は、現在通っている日本語教師養成講座にて、多義語についてのレポートを書くことになりましたので、ご紹介したいと思います。
多義語についてのレポート課題が出た
現在通っている日本語教師養成講座にて、多義語についてのレポート課題が出されました。
課題内容は、日本語の多義語1語をテーマに、その意味変遷などを分析しろとのことです。
多義語とは
多義語とは、関連性のある複数の意味を持つ語のことを指します。
例えば、「遠い」という語であれば、本来は二つの地点の距離が長く、隔たりが大きいという意味ですが、例えば、「遠い昔」のように、物理的な距離ではなく、時間の長さを表す意味もあります。
これが多義語です。
多義動詞をテーマに考えています
多義語を選定するにあたって、持っている先行研究を読み返してみると、日本語の「飲む」と中国語の「飲」の漢字の持つ意味領域の差異を研究したものがありました。
この研究を見たときに、日本語の「飲む」と中国語の「飲」の意味領域の差は、両言語の漢字が持つものではなく、むしろ日本語の和語「のむ」と中国語の「飲」の差ではないかと感じました。
そこから、日本語の動詞は、和語であることが多いことと、同じ読み方の語でも意味によって漢字を書き分ける特徴があることに注目し、今回のレポートで少し深掘りしてみようと思ったのです。
動詞は、和語の「あう」で考えています。
「合う」と「会う」は、意味は違えど、その本質的な意味は同じではないかと思いました。
また、「逢う」、「遭う」など、多くの漢字を書き分けるのもこの動詞の特徴です。
動詞においては、和語がベースとなることから、漢字は意味を表すためだけの当て字に近い位置付けなのではないかというのがレポートを書く前の印象です。
もしそうであれば、例えば中国母語話者が日本語を学ぶときに、和語の基本義をイメージで伝えることによって、動詞が覚えやすくなるのではないかと思っています。