こんにちは。
最近、中国版のTikTok(抖音)を入れて動画を見ているのですが、思いのほか中国語の勉強になっているので、ご紹介したいと思います。
今回の動画内容
今回ご紹介するのは、こちらの動画です。
動画の内容
中国に来たばかりで果物を買う時
外国人の親子が中国の市場で果物を買うところ始まります。
息子:「こんにちは、女将さん。これ五斤頂戴。これも五斤ね」
女将:「全部で57.5元ね」
息子:「OK。じゃあ60元払うね。お釣りはいらないよ」
中国に長く滞在して果物を買う時
息子:「こんにちは、女将さん。このリュウガンいくら?」
女将:「一斤6元」
父親:「五斤ちょうだい」
息子:「お父さん、しゃべらないで!」
「女将さん、これ旬のやつ?甘いかどうか試食してみるね。お父さんも試食してみてよ」
父親:「結構甘いよ」
息子:「甘いって言わないで!甘いって言ったら値切れないじゃん」
「女将さんこれ普通だよ。多めに買うから少し安くしてよ。」
女将:「わかったわかった。三斤10元にするよ。」
「全部で54元ね。QRコードでも払えるよ」
息子:「いや、現金にするよ」
父親:「なんでQRコードで払わないんだ?」
息子:「QRコードで払ったら小数点以下切り捨てできないでしょ!」
市場のおばさん:「この外国人私よりすごいわ」
在中外国人あるある
逞しい外国人の姿が微笑ましく描かれていますね。
この動画を見て、個人的には非常に共感できました。
この親子のように値切りはできませんが…
中国での物価感覚などが身に付いてきますので、現地に長くすむと値切るようになるのは非常にわかります。
重さの単位:斤
この動画を見て「斤」が分からなかった人もいるかと思います。
中国語を勉強すると大抵早めに習う単語ではありますが、重さを表す単位です。
一斤は、500gを表します。
重さを測って買い物をする際には、必ず出てくる単位です。
また、体重を表すときにも使います。キロで言われることはほとんどありません。
慣れていないと、現実の倍の重さと勘違いしてしまいますので、注意が必要です。
ちなみに私の体重は120斤くらいです…
言い回し “V~怎么~?”
これは、中国語で非常に頻繁に出てくる表現です。
今回の動画だと、
“说甜怎么讲价啊?”(甘いって言ったら値切れないじゃん)
“扫码怎么去掉尾数啊?”(QRコードで払ったら小数点以下切り捨てできないでしょ!)
のように使われています。
直訳すると、「V(動詞)してどうやって〜するの?」という疑問の形を取っていますが、大抵の場合、「V(動詞)したら〜できない」と否定の意味を強く表します。
直訳の表現もお分かりの通り、あまり丁寧な言い方ではありませんが、中国語の会話では非常によく使われています。
この表現ができるようになると、中国人っぽい中国語が話せるような気がするので、モチベーションアップにも効果的です。
QRコード決済の謎
中国でQRコード決済が広く浸透しているのは、みなさんご存知だと思います。
今や屋台や市場などでもQR決済が一般的です。
しかし、今回のこの親子は、あえて現金での支払いを選択しました。
それは、市場や屋台で買い物をする場合、小数点以下の端数は、切られることが一般的だからです。
ところが、QRコード決済の場合、小数点以下も正確に支払わなくては行けませんので、小数点以下分損してしまう、ということが背景にあるようです。
いかがでしたでしょうか。
今後も、抖音でいい動画がありましたら、ご紹介していきます。