ちゃいぺるブログ

中国語とタミル語を中心に、外国語学習の情報を発信します

ロシア語を勉強する上で中国語をやっておいてよかったこと【無気音とそり舌音】

こんにちは。

今回は、ロシア語を勉強する上で中国語の知識が役に立ったことをお知らせします。

 

無気音が区別できる

最近ロシア語を勉強し始めた筆者ですが、ロシア語の発音を勉強していて気づいたことがあります。

まず、無気音だと認識できることです。

中国語では、清濁の対立がない代わりに、有気音と無気音の対立があります。

子音の息を吐く量などもシビアに要求されるため、日本人学習者が最初に難しいと感じる点ではないでしょうか。

一方ロシア語では、清濁の区別がありますが、有気無気の区別はありません。

しかし、実際に発音を聞いてみると、

К ka 中国語のkよりも明らかに息の量が少ない

Т te 中国語のdのように聞こえる

П pe 中国語のbのように聞こえる

など、中国語の有気音に比べると、明らかに吐かれる息の量が少なく、無気音のように発音されています。

ロシア語では有気無気の対立がないため、息の量が多くても指摘されることが少ないかもしれません。

学習をスタートさせた時からこの点を区別して正しく発音できるのは大きな利点だと思っています。

 

そり舌音が発音できる

中国語の難点といえば、そり舌音ではないでしょうか。

sh、zh、ch、r は中国語の発音の中でも難しいとされています。

ロシア語にもそり舌音があります。

ШとЖです。

Шは中国語でいえば sh です。

ЖはШの濁音ですが、中国語の r をもう少し摩擦させたような音です。

ロシア語学習者でもこの二つの音が正確に発音できないことが多いようですが、ここでも中国語をやっていた利点がありました。

 

新しい言語を始めたときでも、比較的早く発音を把握できることは、多言語学習者の強いところだと思います。