こんにちは。
今回は、中国の柳州の方言についての記事です。
柳州の位置
今回ご紹介する柳州方言が話されているのは、広西チワン族自治区に位置する柳州市です。
観光地で有名な桂林市の隣に位置しています。日本ではあまり有名ではありませんが、広西では省都の南寧に次いで、第二位の経済規模を誇る工業都市です。
今回は、この柳州市で話されている方言、柳州話をご紹介します。
柳州方言の声調
柳州話の声調は、全部で5声あります。
うち4声は、普通話の声調と対応しています。
柳州話の特徴は、普通話の四声に加えて、入声があることです。
このブログでは、何度も紹介していますが、入声は本来詰まる音を意味します。
末子音がある音節のことです。(-p / -t / -kがある音)
柳州方言では、末子音はありませんが、声調としては残されています。
それぞれの声調を下の表にまとめてみました。
とても規則的ですね。
この調値に沿って発音すると、非常に柳州話っぽくなります。
普通話と広東語を混ぜたような言語
初めて柳州話を聞いた時は、とてもびっくりしました。
発音が普通話と広東語を合わせたような音になっていたからです。
発音の詳細は、また次回ご紹介しますが、今回はこちらをご紹介します。
"不要紧"は、「大丈夫、心配ない」という意味ですね。
柳州話では、没要紧と言います。
柳州話の特徴として、否定形で「不」の代わりに「没」を使います。
そして、「没」は入声なので、5声になるわけです。
そして、「紧」(jin3)は、"gin54"と読まれます。日本語の「緊」(きん)にとても似ていませんか?
このように、柳州話は普通話にはない特徴がたくさんあります。
私も勉強中なので、少しずつご紹介していければな、と思っています。
皆さんもぜひ中国語の方言に触れてみてください。