こんにちは。
今回は、中国語とベトナム語の比較をしてみたいと思います。
中国語とベトナム語って似ているの?
最近、ベトナムの方も日本によく来られるようになって、街中でベトナム語を聞く機会も増えたのではないでしょうか。
ベトナム語を聞いた時、どこか中国語に似ているように感じた方も多いのではないかなと思います。
中国語とベトナム語ってどんな言語?
中国語
中国で使われている言葉?
中国語を勉強されている方ならご存知かとは思いますが、中国ではあまり「中国語」という言い方を使いません。
中国大陸であれば、「漢語」だったり、他にも「中文」、「華語」などの言い方を使いますね。
言語グループ
シナ・チベット語族で、チベット語やビルマ語(ミャンマー)と同じ仲間の言語です。
文字
中国語といえば、漢字を使います。
中国大陸やシンガポールでは簡体字、台湾や香港、マカオでは繁体字を使いますね。
声調
中国語の大きな特徴として、声調言語であることがあげられます。
普通話であれば、4パターンの声調がありますね。
ベトナム語
ベトナムで使われている言葉?
ベトナムも中国と同じように多民族国家です。現在、政府が認定している民族は54あります。
その中で、一番メジャーな民族がキン族です。およそ9割がキン族と言われています。
現在、「ベトナム語」と呼ばれているのは、このキン族の言葉、「キン語」のことを指します。
言語グループ
モン・クメール語派で、クメール語(カンボジア)と同じ仲間の言語です。
文字
現在は、ラテン文字を使って表記します。
昔は、漢字とチュノム(ベトナム語を表記するために漢字を改良した文字)を使って表記していました。
上の図は、「私はベトナム語を話します」を表します。
ラテン文字の部分が現在の表記、
漢字の部分が昔の表記です。下線のある文字が漢字を改良したチュノムです。
ベトナム語に元々ある単語(日本語でいえば和語)を表記するために発音と意味を当てて作った文字です。
声調
ベトナム語も声調言語です。モン・クメール語派の言語は、元来声調を持ちませんが、ベトナムにおいては中国語の影響も強く、声調が現れたのではないかと思います。
ベトナム語は6パターンの声調があります。
語彙
現代語の7割が漢字語と言われています。
結論
似て聞こえるけど、全く違う言語
中国語とベトナム語は、声調もあり、漢字由来の単語が多いところもあり、似ているように聞こえます。
しかし、言語グループも全く異なる言語です。
日本語と中国語の関係に似ている?
この関係性は、日本語と中国語に似ているのではないでしょうか。
中国由来の言葉も多く、文化も中国由来のものが多いです。
しかし、ベトナムはそこから独自の文化や習慣を生み出しました。そこも日本と似ているように感じます。
中国語以外にも興味を向けてみて
中国語学習者の利点として、周辺国の文化や言葉に親近感を持ちやすいことがあると思います。
例えば、中国語の学習者は、韓国語を勉強したときに、単語が覚えやすいと感じることでしょう。韓国の文化などから韓国語を勉強されている方も多いと思います。
ベトナムにも同様のことが言えると思います。
ベトナム語の単語や発音に触れた時、中国語に似ているものは覚えやすくなると思います。
このブログでは、中国語の学習者が学習のモチベーションを保てるように、色々な言語との比較や文化の紹介をしています。
中国語以外の言語文化にも触れてみて、それが中国語やいろんな分野に興味を持つきっかけになればいいな、と思います。