こんにちは。
今回は、たまたま知った「参」と「差」の発音についてご紹介します。
どちらも学習初期の段階で習う漢字ですが、実は多音字だというお話です。
「参」の発音
"can1"
中国語の「参」の発音で、最もよく使われるのは、
「can1」ではないでしょうか。
「参加」や「参考」などで使われますね。
この発音は、日本語の「サン」と対応していて、割と覚えやすい発音ですね。
"shen1"
「参」は、実は別の発音もあります。
それが「shen1」です。
これは、漢方薬にも使われる「人参」(ren2 shen1)に使われます。
日本語でも「ニンジン」と読まれるので、割と抵抗なく覚えられると思います。
「差」の発音
「差」も多音字でよく使われる字です。
"cha1"
この発音の場合、「違い」や「差異」を意味する言葉として使われます。
例えば、
「差距」(cha1 ju4/差異)
「温差」(wen1 cha1/温度差)
などがあります。
これは、日本語の「サ」とも対応が取れる発音なので、割と馴染みがあると思います。
"cha4"
この発音は、「悪い」や「劣っている」、「不足している」といった意味合いを持ちます。形容詞や、動詞として使われます。
例えば、
成绩太差。(cha4/成績が大変悪い。)(weblio日中中日辞典より)
还差什么东西?(cha4/まだ何か足りませんか?)(weblio日中中日辞典より)
のように使われます。
"chai1"
この発音には、「派遣する」などの意味合いがあります。
例えば、
「出差」(chu1 chai1/出張する)
で使われます。
「参差」の発音
上で、「参」と「差」の発音をご紹介しましたが、これらのどれにも当てはまらない発音があります。
それが、「参差」です。
発音は、can1 cha1 ではありません。
正確な発音は、cen1 ci1 です。
「参差」は、「物事にばらつきがある」、「まばらである」などの意味を表します。
日本語でも「参差」(シンシ)と読むので、覚えれば割と抵抗がないかもしれません。
中国語の場合、四字熟語としてよく使われます。
例えば、「参差不齐」です。
例文としては、
那家工厂的产品质量参差不齐。(あの工場の製品の品質にはバラツキがある)
というように使えます。