こんにちは。
不覚にも昨日で毎日更新が途切れてしまいました。
今回は音節とモーラの感覚についての記事です。
中国人が日本語の歌を歌う時に感じたことがきっかけです。
音節とモーラ
中国語は音節言語です。
日本語はモーラ言語です。
音節
音節はある音声の聴き分けられる一つのまとまりのことを指します。
例えば、「バ」は「b+a」の2つの音素からなっていますが、一つの音の塊に聞こえます。
「pan」も「p+a+n」の3つの音素から成っていますが、認識できる一つの音のまとまりとします。
なので、例えば「ba pan」という語があったと仮定すると、その語は2音節で成り立っている語だと言えます。
中国語(普通話)は、音節言語なので、中国語話者は基本この音節であらゆる音声を捉えています。
モーラ
一方、モーラはある一定の長さをもった音を指します。
日本語では「拍」という言い方もします。
例えば、「バ」は一拍と数えます。1モーラとも言います。
そして、「パン」は2拍として数えます。「パ」と「ン」はそれぞれ同じくらいの長さをもった音だということです。
手を叩いてリズムをつけながら言ってみるとわかりやすいかもしれません。
そのため、日本語話者は基本あらゆる言語の音声をこの拍で捉えます。
中国語話者のモーラ感覚
思うに、中国語話者にとってモーラの感覚はとても難しいのではないかと思います。
最近職場の中国人の歌を聞く機会があったのですが、日本語の歌を歌っている時に、音節で歌っていることに気づきました。
例えば「音楽」は4拍でリズムを取ることが多いと思いますが、明らかに3音節で歌ったりします。
そうすると、必然的にリズムが一つズレたりするのです。
日本語のレベルが高い人でもそういったことが普通に見られます。
日本語の歌は、「ん」で一拍とることが多く、中国語話者にはその感覚が難しいようです。
日本語のモーラの大切さと難しさを実感しました。