こんにちは。
今回は、中国語の成語についての記事です。
中国語の成語「不上不下」の意味と使い方を見ていきます。
中国語の成語「不上不下」
これまで私が見てきた「不上不下」は成績に使われていることが多かったです。
例えば、
他的成績在班裏算是不上不下
これは、彼の成績はクラスの中で良くも悪くもなく、ちょうど平均点くらいの成績であることを指しています。
この意味は、字面通りでわかりやすく、使い方にも馴染んでいたのですが、最近読んでいる中国語の小説にこんな使い方が出てきました。
前往補習班的接駁巴士的時間有點不上不下
これを見たとき、正しく意味が取れませんでした。
「バスの時間が良くも悪くもない」?時間がちょうどよいということ?
でも、「有點」が使われていたり、前後の文(ここには出していませんが)を見る限り、ネガティブな意味で使われているみたいだし…
とあれこれ考えた結果、なるほど、と腹落ちしたのが
「バスの時間が中途半端」という意味。
ちょうどよい時間のバスがなく、早かったり遅かったりのバスしかない、という意味です。
ただ、「時間と併せて不上不下を使うのは変だ」という中国語ネイティブの人もいました。
もしかしたら、この例文が使われていたのが韓国の小説の中文訳だったからかもしれませんし、この小説が台湾で出版されたものだったからかもしれません。
いずれにしても、成語の面白い使用例でした。