ちゃいぺるブログ

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類義語についてのレポート課題が出されました。「外国」、「国外」、「海外」

こんにちは。

今日は、日本語教師養成講座で類義語についての課題が出され、そのレポートを書いていました。

題材は、「外国」、「国外」、「海外」について。

レポートで書いたことをここにもまとめておきたいと思います。

 

<元の国・地域>と<外の国・地域>

3つとも、ある特定の国・地域の外の国・地域を表す語なので、このレポートでは、それぞれの語の意味を<元の国・地域>と<外の国・地域>に分けて考えてみました。

 

「外国」

「外国」は、「外国語」や「外国人」などの語が表現できます。外の国に対して重点を置いている語で、且つ、外の国をある程度特定する要素が大きいのではないかと考えました。

「日本語」や「中国人」など、特定の国名が代入可能で、特定の国名を用いない場合に「外国」が使われることもがあると考えました。

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「国外」

「国外追放」、「国外逃亡」などが使える一方で、「国外にルーツを持つ」などの表現ができないのが「国外」です。

「国外」は、外の地域よりも元の国に意味の重点をおいた語なのではないかと考えました。

「国外追放」や「国外逃亡」などは、出ていく元の国に意味を置いていて、追放先や逃亡先についてはむしろ言及していない語だと考えました。

そう考えると、「国外にルーツを持つ」などの表現ができないことも説明できます。

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「海外」

「海外」は、「外国」と同様に外の国や地域に重点をおいた語ですが、特に国や地域を特定する要素はないと考えました。

 

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