こんにちは。
今回は、留学を通して得られるものについてご紹介します。
語学を伸ばすだけなら留学は不要
このブログでは、外国語の勉強方法などについて記事をいくつか書いていますが、こうした勉強の方法は、どれも国内で完結できます。
外国語の勉強については、留学をしてもしなくても、根本は同じです。
- 発音をマスターして、
- 文法をマスターして、
- 語彙を強化する。
これは留学先でもできますが、国内でも十分実践可能です。
留学で得られるものとは?
語学力
留学で得られるものは、もちろん語学力もあります。
現地で友達を作ったりしてアウトプットの機会を増やすことは、国内ではあまり簡単なことではないでしょう。
語学の基本は同じでも、アウトプットの面で見れば留学は有効と言えるかもしれません。
留学で得られるものは、他にもあります。
国際感覚
例えば、いわゆる「国際感覚」は、留学で得られる大きな要素かもしれません。
語学留学の場合、留学生は留学生クラスに入れられることが多いです。
そして、留学生クラスには様々な国や地域から学生が来ています。
こうした人たちと交流することによって、自分の考え方を見直したり、相手の考え方を尊重する感覚が身につきます。
これは、単なる語学力よりも重要な能力かもしれません。
物事を幅広い視点で見られるようになるからです。
物事を幅広い視点で見ることができるようになると、物事の本質が理解できるようになってきます。
本質が理解できるようになると、例えばどういった方法が必要なのか、どういった思考が不要なのか、ということも見えてきます。
生活する方法、場所の選択肢が増える
これは留学で得られる大きな収穫とも言えます。
留学を通して、自分は日本以外でも生きていくことができる、ということが実感できると思います。
これはとても大切なことで、人生の逃げ道を作ることにもつながってくると思っています。
人生で逃げ道を作ることは大切だと言われることが多いです。
しかし、一般的に「逃げることは負けだ」、「逃げることはみっともない」と考える人が多いのではないでしょうか。
本当にそうでしょうか。
ここで、最近YouTubeでも有名な武井壮さんについてご紹介します。
武井壮さんは、学生時代、陸上の十種競技で日本チャンピオンになりました。
その後、アメリカにゴルフ留学をし、その後台湾でプロ野球のコーチをされています。
このような経験を持つ武井さんは、現在はスポーツにおける様々な種目やシーンでマルチに活躍されています。
これが「逃げ道を作る」ことにもつながってくるのですが、武井さんはこのようにおっしゃっています。
「もし、何か失敗したり挫折したりした時は、どのように乗り越えるか?」という質問に対して、
「もし一つのことで努力しているのに伸びなくなったり、ブランクに陥った場合、必ず何か原因がある。それは自分の知識が足りなかったり、能力が足りなかったりすることが大半だ。
もし何か一つのことでそのような状況になった場合は、それをすかさず辞めて、別の分野で頑張ることにする。別の分野で頑張ったことで、元々頑張っていた分野に活きる可能性がある」
これは、見方を変えれば、「逃げ道を作っている」と考えることもできます。
つまり、自分の中に選択肢を常に多く持っておくことで、得られる分野も幅広くなり、一つのことに依存することもなくなるからです。
「RANGE」
有名な本に、「RANGE」という本があります。
まさに、武井壮さんは、この「RANGE」の考え方を体現していると言えると思います。
ある分野で努力して得た経験は、別の分野に移ったことによって無駄になることはありません。
留学を通じて、日本以外の場所でも生活できることを実感することは、自分の中に選択肢を増やすことにつながります。
そして、もし日本で生活することが難しくなった場合でも、いつでも他の地域に生活拠点を移すことができると考えられることで、日本での生活に依存しなくなります。
そしてもし他の地域に移って生活したとしても、日本での生活の経験が無駄になることはなく、加えて他の地域での生活で得た経験は、他の人にはないかけがえのない自分だけの経験になることでしょう。
海外に出なくても、自分の専門分野に対しても同様のことが言えます。
このコロナ禍で留学が難しい状況ではありますが、留学をより有意義なものにするためにも、上記のことを意識してみていただけると嬉しいです。