こんにちは。
今回は、中検準一級の語彙を勉強して感じること、「覚えなくてもいい単語」について書いていきたいと思います。
最近準一級の語彙の暗記にチャレンジしているのですが、その過程で感じたことがあります。
それは、「この単語、覚える必要ある…?」ということ。
今回は、この問題についてご紹介していきます。
外国語のレベルが上がるとぶつかる壁
外国語を勉強していると、必ずぶつかる壁があります。
それは、語彙の壁です。
初級のうちは、とにかく単語、文法、発音ともに少ないところから覚えていくので、それほど壁には感じないかもしれません。
レベルが上がり、中級〜上級になっていくと、発音と文法の基礎はできてきて、ある程度自分の考えなども表現できるようになってきます。
そうなると、新しい表現を学ばなくても、表現で困ることが少なくなってくるので、しっかりと勉強を継続できなくなってくる人も多いです。
この辺りから、スランプや伸び悩みを感じる人が多くなってくるのではないでしょうか。
壁をぶち破るのは語彙学習
この壁を壊すために必要なのが、語彙学習です。
発音や文法は、ある程度分量が決まっていて、中級までには一通り学び終えることが多いです。
しかし、語彙は、ほぼ無限にあります。それこそ、終わりが見えないと感じるくらい。
ある程度レベルが伸びてきた学習者にとって、自分の表現力を伸ばすのに必要不可欠なのが、語彙を増やすことです。
語彙学習は終わりがない勉強なので、中級程度のレベルであれば、語彙学習を続けているだけでも実力にかなり差が出ます。
覚えるべき単語と覚えなくてもいい単語
ただ、レベルが上がってくると、どうしても馴染みのない単語だったり、どこで使うか分からないような単語が出てきます。
こういった単語に出会ったとき、「こんな単語覚える必要あるの…?」と思ってしまいますよね。
覚えなくてもいい単語は基本的にない
筆者的には、覚えなくてもいい単語は基本的にないと思っています。
過去の記事でもご紹介しましたが、語彙には2種類あると言われています。
- 受動語彙:自分の持つ語彙の中でも、読んだり聞いたりしたときに意味がわかる語彙
- 能動語彙:自分の持つ語彙の中で、話したり書いたりすることができる語彙
このうち、能動語彙は、受動語彙の領域の中にあるものです。
筆者が覚えなくてもいい単語は基本的にない、というのは、受動語彙を増やすことで得られるメリットが大きいからです。
メリット1:得られる情報量が増える
これは当然だと思われるかもしれませんが、外国語学習をしている人の中では、単語を知らないばかりに入ってくる情報が限られるという経験はあるかと思います。
その単語が使えるようになっていなくても(いわゆる受動語彙であっても)、その単語を知っていることで得られる情報は非常に多いです。
メリット2:その単語の使い方が理解でき、自分で使えるようになる
これも受動語彙を増やすメリットとして大きいものです。
ある単語に出会ったとき、その単語が知っている語彙(いわゆる受動語彙)だった場合、意味は知っていてもどのように使われるか分からなかった語彙に気づくことができます。
この気づきが、受動語彙を能動語彙にするために大事なことでもあります。
ある程度レベルの高い語彙を勉強するときに起こりがちなのが、頻出度が低いがために、覚えなくてもいい、と思ってしまうことです。
ですが、ネイティブと会話をしていると、中検準一級、一級(英語で言えば、TOEIC900点や英検1級レベルかそれ以上)の単語や表現は、実際に会話の中でも使われています。
こうしたときに、その語彙を知っているか知らないかで、その後の学習に大きな差が出ます。
そのため、語彙に出会ったときに、その単語がよく使われるかどうかを考えるよりも、その単語をまず受動語彙にしてしまうことを考えた方が得策だと思います。